スティック選び

スティックを選ぶ基準は持っていますか?

私は以前超パワーヒッターだったので、スティックを折る頻度もかなり高かったです。

そんな時は10セット入りで3000円とかの激安スティックを使っていたことがあります。

でも今はたまにしか折らないようになったので、1000円前後のものを使用しています。

今私がスティックを選ぶうえでのポイントは重さ、軽さ、太さ、細さです。

持った感触と、馴染み感もポイントです。

重さや軽さは、何gなのかということよりも、振ったときの重心が決め手です。

空振りの感触でわかります。

試奏させてもらえればベストですね。

重過ぎると余計な力が入る原因になります。
早い曲だと疲れやすくもなります。
小さな音のコントロールも難しいです。
でも大きな音が出しやすいです。

逆に軽すぎるとそれはそれで力が入る原因になります。
手応えが薄いので力が入るのでしょう。
速い曲には向いています。
小さい音はコントロールしやすいです。

ちょうど良い重さのスティックは手応えも良く、スティックのことを意識しなくても済みます。

太さ、細さは私の場合毎回ほぼ同じものにしています。

手に馴染む感触に割とこだわっているかも知れません。

あと、新品を使うときはいつもドキドキします。

だからライブでいきなり新品を使うことは滅多にありません。

使い慣れたスティックを使うのは自分の中での儀式のような感じです。

どんな些細なことでも、演奏に良い影響を与えることしかしたくないですから。

シンバルの揺れ

シンバルはシンバルスタンドの構造により叩くと揺れるようになっています。

よりシンバルが鳴るようにと考えられた構造です。

なのでシンバルを受ける部分の面積も小さくなっています。

そして、受ける部分は揺れ方を調節できるようになっています。

通常は最大にボルトを締めても揺れは十分にあるのでその状態で使用します。

受ける部分のフエルトを外したほうがより揺れるし鳴るような気がするという事で
外してしまう方もいるようですが

これをやるとシンバル中央の穴が削れてしまうばかりか

シンバル自体が割れてしまいます。

逆にシンバルを揺らしたくない場合に

留め具を逆さに付ける場合があります。
これで多少は揺れが収まります。

さらにフエルトを厚めのものに変更したり、フエルトを重ねてシンバルがほとんど揺れないようにセッティングしている方も見かけます。

連続で叩いたり、シンバルでリズムを刻んだりする場合には叩きやすいのかも知れません。

でも、お客さんとしてステージを観ているとき、ドラマーがシンバルを叩いた時に

ステージ上の照明に反応してキラキラするのが好きなので

私はあまりシンバルを固定せず
自然な揺れを残しています。

連続して叩くときは、揺れ具合によって

シンバルが上にある時に叩くときの手の位置と

シンバルが下にある時に叩くときの手の位置が違うということを意識して

力加減で揺れ具合を微調整すれば良いと思います。

ライドシンバルは大きくて重たいのであまり上下しませんが、多少は上下するので目で揺れ具合を確認しながら叩くほうが安定して叩けると思います。

ドラマーは演奏している時に立ち上がったり歩いたりできないので、

ステージアクション的には大きく揺らしたいところです。

やる気がカラ回りするとき

気合い十分、よしっやるぞっ

ていう気持ちのときってありますよね。

いざその気持ちで演奏に臨んだら

リズムが走ってるし、コーラスも上ずっている

なんて事がありますよね。

多分気持ちが高ぶってしまい、心拍数が上がったのでしょう。

人間なので気持ちの高ぶりを抑えるのは難しいです。

課題は、気持ちが高ぶった状態でどうすれば普段通りのプレイができるのか

というところですよね。

私なりの答えですが

ひたすら意識する

これに尽きます。

自分の気持ちを客観視してみて、普段と違っている事に気付くことです。

違っているとしたらどう違っているのかを考えます。

気合いが入るのは悪いことではありませんが、それがどう作用するかまで配慮する必要があります。
個人練習ではできているのにバンド練習ではなぜかできない

スタジオではできているのにライブではなぜかできない
なんてことがある場合は、気負い過ぎている可能性があります。

何でも過ぎたるは及ばざるが如しです。

力を抜くだけでもすんなりできるようになる事があります。

そうなったら、そのときの状態を覚えておいて、再生すればいいのです。

いい状態の記憶を忘れないうちに心に焼き付けるまで再生すれば、必要なときにまたそれを再生できるようになります。
まずは良い状態をしっかりと記憶するところから始めましょう。

練習パッド

住宅事情の関係で生ドラムを家で叩く事が出来ない方はかなりいるでしょう。

家で叩ける人のほうが少ないでしょうね。

私も家では練習パッドかV-DRUMです。

練習パッドと言えども

パタパタという音は出ますので

夜遅くは練習出来ません。

V-DRUMはどうかというと、バスドラの振動が結構あるため

やはり夜遅くは練習出来ません。

そもそも私はバスドラは諦めており、設置していません。

強いて言えばV-DRUMのスネアだけなら

優しく叩けば夜でも練習出来ます。

ただ、これら生ドラムではないもので練習する際に気をつけなければならない事があります。

跳ね返りが生ドラムのヘッドと違うので

家で練習出来パッドやメッシュヘッドで出来ていた事が

生ドラムになると途端にやりにくくなる事があります。

生ドラムの感触をイメージしながら練習することをお勧めします。

また、硬いパッドを通常の叩き方で叩いていると

指や手首等にダメージが及んでしまう事があります。

腱鞘炎などになってしまうと

治癒するまでドラムを禁止される事がありますので要注意です。

私も初心者の頃に両手首の腱鞘炎になり

数ヶ月間ドラムを叩けなかった事がありました。

力が入り過ぎていたようです。

それ以降は楽に叩ける方法を学習しました。

その方が音色も良くなります。

練習パッドと生ドラムの違いを理解したうえで

生ドラムを叩いているというイメージを持って叩くのが良いでしょう。

ゆるい筋トレ

ドラムを叩くのにたくさんの力は必要ないのですが

それでも手足の筋力と持久力は大切です。

あと、座って叩くので腰を大事にするべきです。

私は特別時間を作って何かしているかというと
何もしていません。

時間を作らずしてできる私なりの筋肉
トレーニングを紹介します。

電車の中で主にやっています。

握力は高速で握って開いてをしています。
ただし控えめに目立たないように。

あと、腕にグッと力を入れて数秒キープしてから力を抜きます。

足は立っている状態でつま先立ちして、緩めてを数回繰り返します。

座っている状態であればずっとつま先立ちで踵は床につけません。
これでふくらはぎが鍛えられます。

この状態で太ももにも力を入れて数秒キープし、緩めます。

あと、電車内がすいていれば足を少しだけ浮かせて腹筋を鍛えます。

時間を別に設けられるならこんな事はしなくても良いのでしょうが
私にとっては大切な時間です。

ただし、ほぼ毎日継続しなければ効果は実感できないです。

でも、他に何にもしない(できない)時間があるならやってみても損はしないでしょう。

昨日はスタジオリハーサルでした。

たっぷりリハした後のミーティングの席で、以前撮ってもらった叩き姿の写真を見せてもらったのですが…

怖いくらいの無愛想な顔に笑ってしまいました。

必死にもほどがありますよね。

半開きの目での流し目…

とてもじゃないけどお見せできないレベルです。

どんなにいい演奏をしていてもあの顔ではお客様に怖がられます。
子供なら泣くでしょう。

反省しました。

で、昨日のリハ中にも写真を撮ってもらいましたが、こちらはなんとも穏やかな表情ではありませんか!

ほんの数ヶ月のうちに変わったのですね。
余裕が出てきたのでしょうか?
顔に表情が出てきたみたいです。
人間らしくなって良かったですw

今のこのバンドを続けていけば、ドラマーとして成長できるのはもちろん、人間としても魅力的になれる気がしています。

少しずつですが前進できているという事を
顔の変化で知ったのでした。


まだまだ怖いですかね?

Less is more

Less is more

少ない方が良い、余計な物がない方が良い

という意味だそうです。

私の場合、セッティングにこだわりがあるとしたらこの点でしょうか。

スネア、タムは1つ、フロアタムも1つバスドラ

トップシンバル、サイドシンバル、ライドシンバル、ハイハットシンバル

これだけあれば十分です。

これ以上増やす場合はどうしても必要性がある場合です。

なぜシンプルが好きなのか?

それは

迷いがなくなるからです。

選択肢がたくさんあると、選択することに気をとられてしまいがちです。

演奏中に迷っていたら、リズムが乱れます。

どう演奏するか決めていたとしても
選択肢がたくさんあると可能性もたくさんあるような気になってしまいがちです。

で、つい決めていた演奏と違うことをやってしまいます。

それが決まれば良いのですが、後から聴いてみるとどうしてもその音が必要だったのか?と尋ねられるとそうでもないことが多いのです。

自由自在に叩いているように見えるドラマーの方でも同様のことを言っていらっしゃる方がいます。

絶対に選択に迷わないという自信がある方ならいくらタムやシンバルを増やしても良いと思います。

でも、演奏する側にとっての面白みはリスナーにとっての面白みと必ずしも一致しないことは確かです。

クローズドリムショットの音

クローズドリムショットとは、スネアのリムだけの音を出すときに

スティックの一方をスネアのヘッドにくっつけて

他方でスネアのリムを叩く奏法です。

ボサノバでは多様されます。

https://youtu.be/D6nSPW3kLjM

 

この音はスネアのチューニングやスティックを置く位置、左手を置く強さによって変化します。

また、スティックの音つまり木の音を響かせることもできます。

左手の指の力を少し抜いてみたり、力を入れてみたり

左手の手のひらで作る空間の体積を微妙に小さくしたり、大きくしたり

本当に微妙なニュアンスなのですが

音の変化が楽しめます。

繊細な音の変化を楽しみたいときに試してみてください。

ミュートについて

ドラムのタイコ類やシンバル類が響きすぎる、倍音を抑えて音をまとめたい

というときにミュートをします。

もちろん生楽器なので完全に音を消すことはできません。

余分な音をカットする感じです。

よくあるのはガムテープやティッシュを利用したミュートです。

ヘッドに貼る場合、貼る場所やガムテープの面積、普通に貼るのか丸めて貼るのかによって音が変化します。

シンバルに貼り付ける場合、使用後は剥がしておかなければ跡が残ってしまうので要注意です。

 
グミのようなものを貼り付けるミュートもあります。

ヘッドでもシンバルでも貼り着きます。
再利用できるし、一瞬で貼ったり剥がしたりできるので便利です。
リングミュートは私はスネアによく使用します。

太さが数種類あり、ミュート具合によって選択します。

ミュート効果は大きいです。

耳に聞こえる音は、スネア特有の鋭さが削れてしまった印象がありますが、
マイク乗りが良くなるので、レコーディングやライブで試してみると良いかもしれません。

エンジニアさんとしても音を作りやすくなるみたいで、ミュートしてほしいと要求されることもあります。

バスドラのミュートについては、バスドラの中に毛布のようなものを入れたりしてしっかりミュートするのがロックやポップスでは一般的です。

 
ヘッド自体に最初からミュート効果があるものもたくさん市販されています。

個人的にはビンテージスネアに付いている内側からミュートするタイプも好きです。

ミュート具合を外付けのツマミで調節できるので便利です。

なぜその機能がなくなってしまったのでしょうね?

復活してもらいたい機能です。

ハイハットの表現力

ハイハットはシンバルを2枚合わせることによって
それを叩いたり、足で操作することによって重ね合せることによって音を出します。

その表現力は相当なものです。

手の力、叩く位置、アクセント、足をプレートに置く位置、足を置く力、踏み込む速度、同時に叩くスネアの音…

他にもたくさんの要素によってハイハットの音は変化していきます。

シンバル自体の特徴も合わせると
膨大な組み合わせですよね。

以前、憧れのエッジの効いたサウンドを求めて、憧れのドラマーと同じハイハットを購入したのに全然その音が出ないという話をしたことがありましたが

これだけの要素が絡んでくるので、そう簡単には理想の音は出ない楽器なのです。

大きくオープンすれば強力なアクセントになります。

オープンで叩き続けるにしてもフルオープンなのか微妙にクローズに近いオープンなのかによって音は変化します。

ハイハットはこれだけ幅広い表現力を持った楽器なので、ビートの表現力アップのために、ハイハットの音質を意識することをお勧めします。