いつもドラムのことを中心に書いていますが、
実はバイオリンもやっていました。
子供の頃からやっていたのではなく、
数年前に誕生日プレゼントに自分で買いました。
なぜバイオリンかというと
憧れていたからです。
オーケストラや弦楽四重奏、勝井祐二さん、太田恵資さん、斉藤ネコさんなど
正統派から前衛派まで、好きなバイオリニストがたくさんいて
いつかやりたい
でも機会を待っていてもありそうにない
そう思って
エイッ!
と買ってしまいました。
購入者特典として
30分無料レッスンがついてきました。
買ったばかりのバイオリンを先生にチューニングしてもらい
「ではまずこの2番目の弦、A線だけををなるべくスムーズに弾いてください」
と先生。
実は買おうと思った時にすでにバイオリンでバンドに参加することを決めていた私は
弾きたいフレーズはもうすでに頭の中にあるので、どうしたら弾けるようになるか教えて欲しい、
A線を弾くのは家でやります
と伝えました。
すると先生は少々呆れた様子でパンフレットを持ってきて
「ではこの講座を受けてください」
と。
フレーズを弾く前にやらなければならないことが山程あり、その基礎がいかに大切か
について教えてくれました。
私はクラッシックをやるつもりはないし、基礎練習する時間があったらフレーズを練習したいと思っていたので、
この先生に習うのはやめよう
どうも意向が伝わらないようだ
と思い、家に帰ってから猛練習しました。
そして約一ヶ月後にはバイオリンでステージに立っていました。
一曲だけ、一つのフレーズだけですが、一ヶ月の練習の成果です。
もしあの時、あの先生の言うとおりにA線だけを弾いていたとしたら
一ヶ月後にステージに立っていたでしょうか?
生徒が
こうなりたい
でも時間はない
プロになるつもりはない
クラッシックをやるつもりはない
そう言っているのに
マニュアルどおりに基礎練習から始めるように勧める先生
あまりに意向を無視していますよね。
意向をくみ取って助けてあげられるのが指導者だと思うのです。
その時に私は人に何かを教えるときに
大事なことは何かを学びました。
なので、私がドラムを教える時には
その人が目指したい姿をはっきりさせてから教えます。
基礎練習は時間があれば後でやれば良いです。
楽しくなければ続きません。
目指したい姿に近くなっていることを実感出来ると続けられます。
以上が、正統派の先生から学んだことを私なりに解釈した結果です。
意見が噛み合わない人から学ぶこともあるのですね。