行間を読むという言葉があります。
文章と文章間にある意味汲み取れ、という意味ですよね。
細分化すると言葉と言葉の間という意味になりますが、
言葉はまとまることで意味をなすためあまり細分化しすぎないのが普通です。
で、例えばビートはどうでしょうか?
ひとつの音、それ自体には意味がありません。
しかし、それが連続するとビートになります。
そして、連続する音をビートとして成立させているもの、それが隙間です。
なので、ビートにおいては隙間が重要な役割を果たしているのです。
音を出す瞬間と同様に、音を出さない隙間も大切に演奏すべきなのですね。
ドラムであれば、叩いていない瞬間があるからこそビートが成り立つのです。
速いフレーズや、複雑なフレーズは確かに難しいし、
繰り返し練習しなければ叩けるようになりません。
でも、叩いていない瞬間が大切だとすると、
ゆったりしたフレーズやシンプルなフレーズも同様に繰り返し練習が必要だということになります。
ここを意識するかどうかでドラムのプレイは全く違ったものになります。
隙間を制する者がビートを自在に操ることができる
私はそう信じています。