カノウプスメイプルスネア

これは所有していませんが、ショップで何度も試奏させてもらい、知り合いのドラマーに叩かせてもらったこともあります。

購入したかったのですが、結局購入しませんでした。

このスネアは明るい音が好みです。

知り合いのドラマーがライブで叩いていて、いつ聴いても良い音がしていました。

ただ、彼が叩くと良い音なのですが、私が思いっきりハードショットした時に若干詰まり気味になります。

楽器はこういうことがあるものです。

だから相性の合う楽器を探すことになるのですよね。

適度に叩くのであればすごく良い音で鳴ってくれます。

ここは好みの問題なのでしょうが、やはり最大のパワーを出したい時に、素直に反応してくれるのは大きなポイントだと思います。

私にとってはその点がクリアできなかったため購入には至りませんでした。

でも、今でもその音を聴くと欲しくなってしまう、魅力的なスネアです。

ラディックブラックビューティー

私はラディックならブラスがオススメだと思っています。

なぜなら、ラディックに特徴的な荒削りさがよく表れているからです。

しかし、ブラックビューティーは先に紹介したラディックのLM402と比較すると少し上品な音がします。

これも知り合いが新品で現行モデルを購入したので叩かせてもらいました。

チューニングを張り詰めても中音域が鳴る感じはLM402と同様です。

音量も十分です。

音質も温かみのあるふくよかな部分と鋭い部分が同居しており、LM402に通じるものがあります。

そして名前が示すとおり、ブラックのボディが美しいです。

もしもLM402を所有していなければブラックビューティーを購入していたかも知れません。

ラディックLM402

このスネアも一生モノです。

ボンゾが使用していたものとほぼ同じです。
違うのはスナッピーが外面当たりになっている点です。

私が持っているものは、1970年代に生産されたものです。

ある方から譲り受けたものなのですが

ここら辺にあるから持って行っていいよ

と言われてガラクタ倉庫の中からサビとホコリにまみれて発見したものです。

本当にひどい状態だったので、サビを落としてヘッドを張ってみて、叩いてみたときは驚きました。

これはもしかすると素晴らしいスネアかもしれない!

そう感じ、ボンゾと同じ幅広のスナッピーを張ってみたところ、かなりボンゾに近い音になったのです。

目一杯チューニングを張り詰めても中音域が残っていて、いつでも絶好調なスネアです。

個人的にはオープンリムショットした時の高音混じりの音が大好きで、異常なくらいにハードショットしても詰まらずにしっかりと鳴ってくれます。

今はそんなにハードショットしないので使用していませんが、市場でどんなに価値が上がったとしても手放す気にはなりません。

とある有名バンドのドラマーがこのスネアを探していて、ライブで貸したこともあります。

その時のライブで自分のスネアの音を客観的に聴いてますます好きになってしまったほど、素晴らしいスネアです。

カノウプスゼルコバスネア

カノウプスは私が最も好きなメーカーです。

私が尊敬する佐野康夫さんがエンドウサーをしています。

スネアだけでなく、セットでもトータルで好きなメーカーです。

現行モデルはどんなメーカーでも価格相当の良い音がします。

でもカノウプスのドラムは音が良いだけではなく
音の太さやヌケが抜群です。

その中でもゼルコバスネアはダントツで音ヌケが良いです。

大音量の中でも埋もれませんし、軽いタッチで叩いてもしっかり鳴る感じが実感できます。

普段はそんなに大きな音を出す必要がないのですが、いざという瞬間に爆発的なパワーを出せる能力を秘めているのは頼もしいです。

くり抜き胴であるため強度の問題があると言われていますが、10年以上使用していて特に問題に感じたことはありません。

使用し始めた頃に変な金属音が混じっていたことがありますが、カノウプスショップに相談してみたところ
全部分解してみてください
と言われて、そのとおりにしたところその金属音は鳴らなくなりました。

一生手放せない楽器です。

ちなみに佐野さんはゼルコバを使っていらっしゃらないはずですので、念のため書き添えておきます。

印象的なスネア

スネアの音はスネアの材質、ヘッドの種類、フープの種類、使用するスティック、ヒットポイント、奏法、チューニング、そしてもちろん叩く人によって変わります。

私が今まで叩いてきた中でも、印象が良かったスネアは

1.カノウプス ゼルコバ

2.ラディック LM402(1970年代製)

3.カノウプス メイプル

4.ラディック ブラックビューティー

5.スリンガーランド ラジオキング

それぞれタイプは異なりますが、個性的なスネアばかりです。

私は明るめのサウンドが好みなのですが、この中で明るめのサウンドはカノウプスのメイプルのみです。

私の印象では、明るめのサウンドを求めると音が軽くなってしまう傾向があるため
明るさを重視するよりも音ヌケの良さを重視したほうが結果的には好みの音になるということが経験上分かったことです。

上に挙げたスネアに共通していることは、ハイピッチにチューニングしても明るさの中に重さが残るところです。

芯がしっかりしているのですね。

私の好みは、これらのしっかり芯があるサウンドで、かつ薄めのヘッドを張って明るめの音作りです。

次回以降でこれらのサウンドの特徴を紹介したいと思います。

スタジオリハーサル

昨日は都内でのスタジオリハーサルでした。

12月7日のライブに向けての準備は着々と進んでいます。

対バンもすごいことになりそうです。

詳細は後日アップするので是非お楽しみにしていてください。

もし私がお客さんとして観たとしても楽しめるライブになると思います。

また観たいと思ってもらえるようなライブにしたいです。

ぜひとも足を運んでいただき、体験していただきたです。

hidekaさんのライブ告知です。
2016年12月7日(水)

下北沢 club251
(東京都世田谷区代沢5-29-15
SYビル B1F)
http://www.club251.com/index.html

詳細は決定次第追ってお知らせします。

hidekaさんのHPです。

http://www.hidekamusic.com/

極める

何事でも、最初はできている人の真似から始まります。

何もできない時は、簡単なことを真似ることすら難しいでしょう。

例えば8ビート。

手足が動くようになる

本物のドラムで音が毎回鳴らせるようになる

メトロノームに合わせることができる

ここまで出来れば人と合わせる演奏をすることができます。

さらに

チューニングを思い通りできるようになる

音数を増やしたパターンができる

オカズのバリエーションが増える

ここまで出来れば人前で演奏することもできるでしょう。

やがて難しいフレーズもできるようになり、考えなくても手足が正しく動くようになります。

でも、ここまでできる人はたくさんいます。
真似の領域を超えられるのはここからです。

ここからさらなる成長を遂げるためには、できていると思われるところについても徹底的に見直す必要があります。

一打一打のムラはないか

メトロノームと本当に合っているのか

といった技術的な側面や、

楽曲を理解できているか

という表現者としての側面もあるため、見直しにはキリがありません。

そして、極めている人ほど
もっと上を極めたいという想いで向上し続けます。

だから、自分がその時にできる最大限の努力を続けている限り、頂点はないのです。

さらに上を目指さなければ楽しめないのです。

誰かとの比較ではありません。

自分を信じ、納得できるまで極めたほうが楽しいのです。

私はそんな気持ちでドラムに取り組んでいます。

説明はどこまですべきか

バンドで曲を作ったりアレンジしたりするときには
メンバーに分かってもらえるように説明する必要があります。

その際、どこまで説明するかを考える必要があります。

人に何かを伝えるときに正確に伝えるのはもちろんのこと、相手の背景まで考慮しなければならないこともあります。

クラッシック教育を受けてきた人に
ここはアドリブで
と突然言うのは酷な話です。

事前にアドリブの自由度を低く設定したり、小節数を明確にする必要があるでしょう。

またはアドリブではどういう演奏をするべきか
というところから説明する必要があるかもしれないですし、
そもそもアドリブをお願いするべきではないケースもあるでしょう。

説明する時は相手に合わせた説明の仕方をする事が必要です。

これは音楽に関わることでなくても同様ですよね。

説明なしでも十分に伝わる相手もいれば、そうでない相手もいる。

だから、どこまで説明するべきかは相手次第ということですよね。

同様に、説明したから良いということではなく、正しく伝わったかどうかについて確認するところまでが説明する側の義務だということを忘れてはいけないですよね。

言ったのにその通りに演奏してくれないからダメ

ではなく、伝わっていないみたいだから今度はこの言い方で言おう

という考え方をすればメンバー間の意思疎通はスムーズにいくと思いませんか?

私は伝わらない事があるとすれば自分に原因があると考えるようにしています。

みなさんはいかがでしょうか?

スタジオ利用時のマナー

貸しスタジオを利用する機会が多いのですが、借りる側としてのマナーがあると思います。

1.使ったら元の位置に戻す

当然ですね。
マイクスタンド、譜面台その他を元の位置に戻します。

2.セッティングを元に戻す

ワンタムにしていたらツータムに戻す

シンバルを入れ替えたら戻す

タムはバスドラギリギリに下げたままにしない(バスドラに傷がつくため)

ハイハットの留め具を緩める

3.壊れている物や、壊してしまったものはスタッフに伝える

ヘッドが破れてしまっている場合はすぐに報告しましょう。
これらは当然ですし、スタジオの方がチェックする部分でもありますが、最低限のルールでもありますよね。

ちなみに、スタンド類のネジをあり得ないほどにきつく締める人がいますが
あれはとても迷惑です。

きついネジを緩めるときに2本のスティックでネジを挟んで緩める方法がありますが、
締める時にその方法を使ってしまうと人力で緩めることができないばかりか、ネジ部分に大きな負担がかかり
ダメージとなりますので絶対にやめましょう。

出音が想像できない場所での音作り

普段ライブをしないような場所でライブをする時、お客さん側に聞こえる音が想像できないことがあります。

バランスについてはエンジニアの方にお任せするのが良いのですが、演奏する側としては自分がどんな音を出せばどう聴こえるのかを想像します。

そのときに自分の音を客観的に聴きたくなります。

ボーカリスト、ギタリスト、ベーシスト等はシールドが伸びる限り客席側に歩いて行けます。

ところがドラマーやキーボーディストは自分達の定位置から離れると演奏することができなくなってしまいます。

こんなときは、私ならこうします。

1.誰か他の人にドラムを叩いてもらう

でももちろん自分の音ではありません。あくまでも参考程度です。
バランスを聴くのには有効です。

2.メンバーに音を聴いてもらう

歩いて客席側に行けるメンバーに音を聴いてもらいます。
普段の音を知っているメンバーなので信頼できると思います。

3.エンジニアを信じる

結局はここですよね。

エンジニアはプロです。
プロであるうえに、さらに自分達の音楽を理解してくれていたら最高ですが、まずはエンジニアを信じることだと思います。

自分達の意向はしっかり伝えるべきです。

音の感じを伝えるのが難しければ、説明しやすくするために自分達が好きなアーティストを参考にして伝えるのは有効です。

同じライブハウスに何度か出演しているうちに、自分達の音をわかってもらえて、お互いにやりやすくなるでしょう。

また、エンジニアさんにとっても初めての場所である場合はお互いに探り合いです。

リハの時間は限られていますが、できるだけ具体的に意向を伝えられるように言葉を選びましょう。