音楽を演奏する上で、想いが及ぼす影響は計り知れないものがあります。
なぜなら、心に響く音楽は感情を動かすものであり、
想いが元になっているからです。
想いは作品自体にも大きな影響を与えます。
音楽は芸術性の高い分野なので、説明よりは感情が優先されます。
作った時の感情が作品の中に封じ込められて、
再生した時にそれが再び溢れ出てきます。
CDなどのオリジナル音源に聴き慣れていたとします。
オリジナルの演奏者が演奏を再現した場合はやはりリスナー側が受ける満足感が違います。
やはりオリジナルの演奏者による演奏が多少つたなかったとしても、
オリジナルにかなうものはありません。
曲を聴いに込められた思いまで再現されるからだと思います。
もちろん、想いまで再現できるくらいに再現できるくらいにリスペクトしている人が演奏するのであれば
それはそれで良いものが生まれると思います。
また、違う解釈によって演奏すると割り切った場合も
それはそれで新しいものとして良いものになるかも知れません。
リスナーの記憶の中に生きている音楽には、作成者や演奏者の思いを超えたところで成長する力があります。
記憶の中の曲に込められた想いと、
今自分が聴いている演奏の中に
同じ想いが感じられたとき、
懐かしいような
切ないような
嬉しいような
いろんな感情が出てきます。
曲に込められた想いは永遠に消えません。