和太鼓を何度か叩いたことがあります。
下に置くタイプの和太鼓でした。
お腹に響く良い音がします。
一瞬叩かせてもらっただけで、「ドラムやっているでしょ」
とバレてしまいました。
なぜ分かったのか尋ねてみると「腰が入っていない、手の振り上げが足りない、それにダブルストロークなんて有りえない!」ということでした。
たしかに、言われてみてから太鼓を叩く人をよく見てみると
腰をしっかり落として、腕を肩より上に振りかぶって、シングルストロークだけで叩いています。
それなりに音が出ていればそれで良いのではないか、と思いつつも、
もしも太鼓を叩く人がドラムをはじめて叩くときに立ち会ったとしたら
きっと「そんなに力を入れなくても良い音は鳴るよ」とか
「そのフレーズならこの手順でダブルを使ったほうが良いよ」
とか言ってしまいたくなることでしょう。
叩いて音が出る、太鼓とドラムはそんな単純な共通点を持つ楽器であることには間違いないのですが、
その奏法が良いとされているのにはそれなりの根拠があるのですよね。
自己流の楽しさを知っている私が言うのも何ですがね。
パーカッション類にも奏法がいろいろあって、やはり正しいと言われている奏法で演奏すると音が良いのです。
基本だけ押さえればあとは自己流で発見していくのが私流の楽しみ方です。