私はリアルタイムでドラムを叩きながら
スネアにディレイをかけてダブっぽくするのが好きです。
ダブとは、レゲエ音楽などでポピュラーなもので、エコー、リバーブ、ディレイをリズムに過剰に効かせている音楽をいいます。
ドラマーがダブを生演奏で表現するとなると、例えばスネアの音をマイクで拾って、エンジニアがエフェクターをかけるのが一般的だと思います。
私はあるとき、これをなんとか自分一人でリアルタイムでやる方法がないかと考えました。
そして試行錯誤を繰り返した末にリアルタイムで叩きながらダブを効かせるという方法を編み出しました。
仕組みはいたって簡単なので大したことはないのですが
意外性が受けます。
効果的に使えばかなりトリッキーなプレイが可能です。
例えば、突然にして千手観音になったような錯覚を与えるようなプレイを演出することができます。
ただ、ドラムは基本的に両手両足がふさがっているため、少しの工夫が必要です。
ここは種明かしすると大したことはないのですが明かしません。
多分エレドラを使いこなせば当たり前にできるのでしょう。
それをアコースティックドラムでやるところが自己流で面白いと思いませんか?
あまり人が考えないことを考えたら、実行するべきだと思います。
おそらく考えるところまではしている人がいるでしょう。
今回紹介したダブについても、おそらく考えたことがあるドラマーはたくさんいると思います。
でも行動に移した人がどれだけいるでしょうか?
実行しないのは実にもったいないことだと思います。
変だと思われるとか、こんなこと誰もやっていないからとか、そんなつまらないことを考えないほうが良いです。
個性的でありたいというアクセルを踏みながら
同時に皆と同じが安心だというブレーキをかけているようなものです。
人間、人と違うから面白いのですよね。