私の母はクラッシックが大好きです。
家でレコードをよくかけていましたので、私はそれをなんとなく聴いていたのだと思います。
ベートーベンの抑揚が激しいのがお気に入りです。
無音に近い静かな演奏の場面から急に音が大きくなったりするのでビックリしたものです。
中でもカラヤンという指揮者が好きで、カラヤンの良さを幼い私に語っていました。
でも、クラッシックは幼かった私にとっては1曲が長すぎて飽きてしまうので、ちゃんと聴いたことはありませんでした。
そして、せっかくそのような環境にいたのに、私はパンクロックに目覚め、ロックドラマーになっていきました。
ドラムを始めた16歳の時、ギターやベースにも興味を持ち、ほぼ同時進行で弾き始めました。
でも結局ドラムだけが長続きして今に至っています。
自分の意思で音楽を聴き始めたきっかけはパンクロックでしたが、大人になってから思ったのは、幼い頃になんとなく聴いていたクラッシックが実は私の音楽の根本にあるのかもしれないということでした。
音から受ける印象、響きに対しての感覚的な部分の基礎が作られたのかも知れません。
ドラマーですがメロディやハーモニーにこだわりがあります。
ギターで言うと開放弦が鳴っているコードの響きが好きです。
自分でコードを発見することに喜びを感じます。
ベースで和音やアルペジオを弾くプレイヤーが好きです。
あの低音の混ざり具合がたまりません。
バイオリンの伸びやかな音と抑揚の表情が好きです。
基本はドラマーなのですが、好きな音の感じはメロディやコードの印象で決まっているのかも知れないです。
これらは意識していないところで受けた音の記憶に影響を受けているのかも知れませんね。