実は一人多重録音をしている中で気になっているアーティストがいました。
VELVETUNDERGROUND
PASTELS
RUBY RUBY STAR
他にもいますが、これらのアーティストは音の使い方に感覚的に相通じるものを感じていました。
開放弦の響きを残した個性的な響きや、ギターとベースの絡み方が面白く、それを強調しているところがポイントであり共通点です。
中でもRUBY RUBY STARは実験的な感じではなく、個性的な響きがありつつも不安定なコードではない音の選び方に興味を感じました。
自分の感覚が完成されたとしたらこんな感じになるだろうと思わせる何かがありました。
しかもRUBY RUBY STARはほぼ全てが一人のミュージシャンのソングライティングと複数の楽器演奏で成り立っており、まさに私にとってはお手本であり尊敬できる方です。
またそのボーカルが実に自分の好みのど真ん中だったので、ドップリとその世界観に浸りました。
私が今まで聴いてきた音楽の中に打ち込みドラムの音楽は数えるほどしかありませんでしたが、そんな自分の中の固定観念もすんなりと消え去るほどにハマりました。
RUBY RUBY STARが活動していた時期は短かったのですが、私はずっと聴き続けていました。
メデイアにもほとんど露出していなかったため、その後の情報を知る手掛かりはありませんでした。
しかし、歳月が流れて諦めかけていた時に、RUBY RUBY STARことhidekaさんが活動を再開しているのを知りました。
私は嬉しくなり、新たな音源も入手して聴いていました。
そして貴重なライブに足を運びました。
そこで初めてお会いし、言葉を交わさせていただいたのです。
それはもう感動でした。
一人多重録音の頃からの長年の大ファンなので、本当に会えて嬉しかったのです。
私は出会いに感謝しながら、こんな素敵なアーティストと一緒に音を出せたら、人生の中で最も素晴らしい経験になるだろう、と強く思いました。
そして奇跡が起こるのです。
完