シンバルの音質を決める要素の一つに叩き方があります。
材質や作成方法についてはまたの機会に書くこととして、とりあえずは叩き方です。
強いアタックが欲しい時は強く叩きます。
しかし、タイコ類と同様の力では叩きません。
そんな叩き方をすると割れてしまいます。
あくまでも鳴らすことを意識します。
どんなに上手く叩いてもサスティーンが伸びない安価モデル以外は、
叩き方を意識するだけで相当の音質アップが望めます。
スティックが当たる角度によっても変わってきます。
スティックのチップ部分を当てる、ショルダー部分で叩く、ヒットしたらすぐにスティックを跳ね返す、ヒットしたらスティックを振り下ろす
こんな動作の違いも音に影響します。
実際にシンバルを叩いてみて、いくつかのパターンを覚え、場面に応じて使い分け出来ると表現力が広がります。
また、タイコ類もそうですが、部屋の壁の材質や構造によっても響き方が全く違います。
音を跳ね返すような壁の場合はいつもより力を抜いたほうが良い音を出せます。
音を吸収するような壁の場合は強く叩きがちですが、強く叩いても音が汚くなるだけです。
適度な強さで、同時に鳴らすバスドラのアタックを強調することで
ドラムが曲中で果たす役割が果たせることもあります。
シンバルの音質にこだわることよりも
全体としてどう表現できるかを捉えたほうが
結局は楽曲の中で生きるドラムになるのです。