前回の続きです。
打ち上げ会場で何を話したかというところです。
いろいろ話させていただきましたが、ドラムに関しての話だけ紹介します。
間近で観た感想として、
手首から肘、肩にかけての動きがとても特徴的でありスナップが効いていると思いましたので、その感想を述べました。
すると佐野さんは人種の違いによるスナップの違いについて持論を教えてくださいました。
目の前にあったタバコをスナップを効かせて
タンッ
と置いたのです。
これが黒人ドラマーのスナップです、と。
日本人はこんな感じでしょうか?
と今度は普通に
タン
と置きました。
こんな普段の動きからして違うんだと思いますよ、と。
私は感激してしまいました。
スナップについてこんなに簡潔にわかりやすく教えてもらったのは初めてでした。
もう一つ、かなりためになるお話を伺いました。
スネアのチューニングです。
間近で聴くとスナッピーが緩めな印象があったのでその点について伺いました。
すると、叩いた瞬間にスナッピーが裏ヘッドに当たるように、また響きを重視しており、スナッピーが当たる部分の対角線のボルトをほんの少し緩めていると教えてくださいました。
ボルトは均等に締めるものだと思い込んでいた私には
目からウロコでした。
早速真似したのは言うまでもありません。
こんな貴重な経験をさせていただいたので
私はますます佐野さんのドラムの虜になってしまったのです。
また人間的にも頭の良い、洞察の鋭いところを見習いたいと思いました。