音の輪郭がはっきりしているか、ぼやけているかで楽曲の印象が変化します。
ドラムでいうと、タイコ類のヘッドが極端にゆるいと音程が低いだけでなく、輪郭がぼやけます。
いざ強弱をつけて演奏しようとした時に強く叩いても反応が芳しくないです。
ヘッドが適度に締まっていると、強弱をつけた演奏の反応も良好です。
音の輪郭もはっきりします。
ヘッドが極端にきつく締まっていると輪郭ははっきりしていますが低音域が鳴りにくくなります。
でもこれは楽器の特性にもよるため、この点に改良が加えられているタイコ類だと
きつく締めても低音域がしっかり鳴ります。
曲の表現上あえて輪郭をぼかしたい場合は、生音で表現するよりは、しっかり輪郭のある音を作っておいてからエフェクト処理するのが良いかも知れません。
ただ、マイクで音を拾わない場合には生音で音を作らなければなりません。
その場合、状況に合わせて曲によってチューニングを変えるか、そのためだけに違う楽器を準備するかだと思います。
ただ、極端に低いチューニングにすると、ドラム単体で叩いた音がそれなりに耳触り良くても、全体の音に埋もれてしまうため狙った効果が望めないことがあるため要注意です。
全体の音のバランスを考えたうえで
ポイントを絞って使い分けするのがベストですね。