楽器を初めて間もなくの頃、自分演奏を録音してそれを聴くのがとても楽しみでした。
当時はラジカセか、録音可能なタイプのウォークマンをスタジオに持参してよく録音していました。
そのうちに、自分で曲を作って録音したくなり、ラジカセを2つ使って超アナログ多重録音していました。
1.ラジカセAでギターを録音する
2.ラジカセAを再生しながら歌を歌いラジカセBで録音する
3.ラジカセBを再生しながらラジカセAでベースを録音する
こんな感じでやると一人でギター、ベース、歌を演奏したデモが出来上がります。
ただ、もしも実際にやったことがある方ならお分かりだと思いますが、
マイクも使わずにこんな録音の仕方をしていたら
音が痩せてしまい、最初に録音したものが線の細い、場合によってはわずかにしか聞こえない代物になってしまうのです。
なんとか良い音で録音したい一心で外部入力端子付のラジカセを持っている友人から借りたり、カセットテープダビング機能付のラジカセでダビング中にマイク録音したりと、いろいろと試したものです。
そしてある時、スタジオで友人の友人が持ってきた機材に目が釘付けになりました。
なんと、彼はたくさんのツマミが付いた重量感たっぷりの機材を持参して来ていたのです。
彼はたくさんのマイクを各楽器の近くにセッティングし、録音してくれました。
後日それをカセットテープに落としてもらったものを聴かせてもらいましたが、その高音質に驚きました。
そして絶対にあの機材を買って一人多重録音をすると心に誓ったのです。
続く