演奏能力とは、演奏したいフレーズをそのイメージ通りに表現することができる能力です。
譜面通りに演奏できるか
とは違います。
なぜでしょうか?
音楽には譜面では表現できない要素が
たくさんあるからです。
譜面には様々な情報が含まれています。
ところが、譜面通りに楽器を演奏したのに、ある人の演奏は素晴らしく、ある人の演奏は心に響かない、ということはよくあります。
その違いの正体は
音作り
音処理
抑揚
他の楽器やボーカルとの調和
まだまだありそうですが、大体こんなところだと思います。
つまりは譜面に書かれないのはセンスとか気持ちですよね。
これがライブだと視覚効果も入ってくるので
佇まい
雰囲気
表情
アクション
こんな要素も入ってきます。
オーケストラの指揮者は首を振り、汗だくになりながら全身で指揮します。
クラッシックのピアニストや弦楽器奏者も身体全体を使って楽器を弾きます。
譜面通りに演奏するだけならここまでしなくても良さそうですが、演奏能力とはトータルで人の心を揺さぶる能力です。
だからこそ、楽曲の中に閉じ込められている、譜面には現れてこない部分を表情するために、あのようなアクションが自然と表出されるのでしょう。
指先だけで弾ける楽器をあえて身体全体で弾く
小さなことでも全力で取り組むのとどこか似ていますね。