楽器演奏をするうえで、想像力がいかに大切なものかは、楽器を演奏する方なら誰もが実感しているところですね。
出された音に対して全体の流れを踏まえたうえでどう反応するか
フレージングの極意はそこに尽きるでしょう。
ただ、想像力とは言っても全くの無のところからフレージングするのは余程の事がなければ困難です。
好きな音楽であったり、何らかの影響を受けた音楽が下地となって、そこから想像力を膨らませることになります。
誰にも影響を受けていない、聞いたことがない斬新なフレージングは確かに魅力的ですが、
それが生まれるのを待っていたら人生が終わってしまいます。
自分なりにやり続けていくことで、自然に出てきたものに従うことは
想像力そして創造性を磨き続けることにつながります。
そして想像力を磨くには、普段から想像癖をつけることです。
私は音楽を聴きながらも、そこに入っていない音が聴こえているような感じになることがよくあります。
コーラスなんかも、頭の中では鳴っていたのに実際に聴いたらそんなコーラスは入っていなかった
なんてこともありました。
想像の良いところは、自由なところです。
頭の中のことは表現しない限り伝わりません。
だから逆に表現したいときは頭の中にあるものをどういう形でどこまで表現するべきかを考えます。
そこに共感してくれる人は必ずいるはずです。
想像力が豊かなアーティストに出会うと、そのアーティストの想像力の泉を見てみたいと思います。
そんなアーティストがサクサクと作曲している姿を見るのはとても心地よいものです。
日々想像力を鍛えたいと思う今日この頃です。