無駄な経験はない

私はつい半年ほど前まで、ジャズのバンドで演奏をしていました。

それはやってみればそれなりに楽しいものでしたし、
それによって得るものもたくさんあったので
やって良かったと思っています。

でも、今振り返ってみると、実はその動機は辛いものでした。
ずっと前にジャズを演奏したときに、
お客さんから痛烈な批判を浴びせられたことがあります。

そのときは何事もなかったように演奏を終えましたが、演奏後に相当落ち込みました。

ジャズの練習をまともにしたことがなかったのにも関わらず、
自分のプレイを全部否定されたかのように落ち込みました。

その時のことがきっかけとなり、ジャズを演奏できるようになりたいと思ったのです。

結果的には今ではひととおりの演奏ができるようになったので、
結果オーライではありますが
今考えるともう少し楽に考えても良かったのではないかと思っています。

ジャズはできないからやらない
とか
自分にはロックがあるからそれでいい
とか。

そんな選択肢もあった訳です。

でも、私はジャズを克服したいと思いました。

苦手がある事に対して自分を許せなかったのですね。

しかし苦手と感じるのには理由があります。

そこに素直でいても良かったんですよね。
ドラムは楽しいはずなのに、なぜか辛い時期がありました。

苦手意識があるならそれを自分自身に認めてあげたら辛くならなかったのかも知れないな

と思うと同時に

自分にはすでにロックドラムがある

ということに気付くという考えもあって良かったのかな

と思います。

いろんなジャンルを演奏できて悪いことはないのですが、
人生に与えられた時間が限られている中で

あえて自分がそれをやる必要があるのか

誰か得意な人に任せても良いのではないか

そんな考えが出来ていたら
辛い時期を過ごさなくても良かったのかな、とも思います。

でも、そんな時期があったお陰で
本当に好きな音楽をやるんだ
という決断が出来たのかも知れません。

やはり、どんな選択をしたとしても
間違いなんてないのでしょう。

この先もそんな事があるかも知れません。

でも、どんな決断も、どんな経験も決して無駄にはならない

そう思って自分を信じていたいと思います。

思い切りが肝心

心の迷いは確実に音に現れます。

心から身体に伝わり、身体から楽器に伝わります。

心の迷いさえなければ、会場の大小に惑わされたり、
お客さんの入りに惑わされたりすることもありません。

大切な一打のタイミングがズレてしまうこともありません。

思考がプレイの邪魔をすることもよくあります。

そして、プレイ中に考え過ぎてズレてしまうと、
今度はズレたことに対して後悔し始めたりして数秒間引きずります。

悪影響の連鎖です。

こうならないための考え方はたくさんありますが、一つは

思い切りが肝心

と思いこんでしまうことです。

ある程度のことは思い切りやり切れば
あとは何とかなるものです。

反省なら演奏後にすればいいのです。

演奏中は思い切り演奏に集中するのみです。

リハ そして思う事

昨日はhidekaさんのプライベート
スタジオである音楽長屋でリハでした。

ライブ後もコンスタントに音を合わせているので、少しずつまとまってきています。

次回のライブは6/11の札幌なのですが、今から楽しみにしています。

ライブは終わってしまうとあっと言う間に感じるのですが、
準備期間にいろいろアイデアを出し合ったり、
試行錯誤しながらやってみたりという時間はとても楽しいものです。

アイデアはたくさん湧いてくるので、
その中から現実に可能なものを選択する感じです。

現実化させたいと考えている時は、脳内に幸せに物質が溢れて出てくる感覚を楽しんでいます。

これは本当に楽しい時間なので、皆さんにもオススメです。

是非、自分がやりたいと思っている事は我慢せずにやりましょう。

そのほうが自分らしい人生を生きられますよ。

息を合わせる

演奏する時は誰もがメンバーと息の合った演奏をしたいと考えると思います。

息の合った演奏をするにはどうしたら良いでしょうか?

みんながメトロノームに合った演奏をすれば良いのでしょうか。

もちろんメトロノーム、すなわち軸となるテンポに合わせることは必要です。

でも、文字通り息を合わせることも大切なポイントです。

歌はブレスのポイントが決まっているのが一般的です。

管楽器も然りです。

弦楽器や打楽器はブレスのポイントが決まっていないのが一般的です。

そこであえてボーカルのブレスに合わせてみるというのはどうでしょう?

これは難しくないです。

一緒に歌う、または歌うつもりで口ずさんでみる

これだけで良いです。

まさに息の合った演奏ができるはずです。

ただし、全然違う事を言っていらっしゃる方もいますので、
自分に合う方法を探してみると面白いかも知れません。

曲にドラムを乗せる

曲作りの楽しさはたくさんありますが、ドラマーとしてはドラムを乗せるところが楽しみです。

ドラム以外の楽器がどれくらい完成されているかにもよりますが、
可能性がたくさんあった方が楽しいです。

他の楽器が何をするのか決まっていないと、自由度が高いです。

ただ、自分が曲を作っている時はある程度ドラムも決まっていることが多いかも知れません。

曲を作る人が他にいて、その人の曲にドラムを乗せる場合、
作曲者の意向によります。

細かく指定してくれる人、大雑把に指示する人、自由にやっていいと言う人。

様々です。

ちなみに私はどのパターンでも楽しめます。

それぞれの良さがあるからです。

自分のことを
作曲者の世界観を表現するための演奏者であると同時に、
自分の表現方法で演奏することを望まれている演奏者だと思っているからです。

決められたフレーズを演奏する時でも、必ず個性は出ます。

そして時には自分でも思ってもいなかった演奏が出てくることがあります。

ここにも音楽のマジックがあります。

曲作りの過程

曲作りの過程が好きです。

自分で曲を作っていたのはかなり前のことで、カセットテープのMTRで作っていました。

何となくメロが浮かんだりしたらすぐにギターを弾いてみます。

でも、頭に浮かんだものとギターで弾いたコードがしっくりこないと
一瞬にしてイメージが消えてしまうことがよくありました。

ギターをもう少しちゃんと弾けたらまた違ったのかも知れません。

でもあまり弾けないからこそ楽しい瞬間もありました。

コードがわからないので適当に探りながら弾いていると
何ともいえない良い響きのコードに行き着くことがあるのです。

この瞬間は面白いものです。

でも、コードがわかり、ギターを弾ける人からするとおかしなコードだったのでしょう。

よく訂正されていました。

で、訂正されたコードで録音してみると全然イメージが変わってしまって
途端にやる気を失ったりしていました。

環境が変わったりするうちに作曲はしなくなってしまい、
ドラムだけを続けていました。

でも、やはり好きなんですよね。

最近hidekaさんの作曲過程を聴かせていただける機会があるのですが、これがとても面白いのです。

ギターを重ねて行く時にマジックが起こったり
間違えた時にマジックが起こったりするのです。

そういうマジックを目の当たりにすることは、本当に楽しくてワクワクします。

完成された曲も良いですが、
曲作りの過程が大好きだったということを思い出しているこの頃です。

音楽のマジック


偶然のことが起きて音楽が面白くなる瞬間が好きです。

頭の中に浮かんだフレーズを再現しようとして実際にドラムを叩いたら
思ってもいなかったフレーズになった

とか、

複数人で演奏している時に偶然シンコペーションが合った

とか。

こんな偶然のことが、曲のアレンジにつながります。

以前曲を作っていた頃、ギターのコードをあまり知らないからこそ出せたコード感、という感覚が好きでした。

まともなギタリストに言わせるとあり得ないコードだったりして訂正されたりしていました。

でも、自分としては偶然出てきたコード感が面白くて、
バンドでその曲を演奏するようになっても自分のオリジナルコードが頭の中で鳴ってきたりしました。

これも音楽のマジックですよね。

楽器は上手に弾けたほうが良いというのが世間的に当たり前のようですが

あまり弾けないからこそ
弾ける人にはない発想が出てきて面白かったりします。

楽しんで取り組んでいるという姿勢が
マジックにつながるのかも知れません。

夢の実現

夢を長年持っていて、いざそれが実現する瞬間というのは
案外あっさりと訪れたりします。
自分の努力によって得られるもので
あったり

自分の努力だけではどうにもならない
ものであったり。

どちらにしても、夢が叶った後で考えてみると、自分以外の何らかの力が後押ししてくれていたような感覚になることがあります。

天が味方してくれたとか、信じる者は救われるとか、流れに身をまかせることだとか

いろんな表現はありますが、どうもこれは信じるとか信じないとかの問題ではなく、すでにそこにある法則のような気がしています。

そして今、私には叶えたい夢があります。

今まで叶えてこられた夢と同様に
今回も是非とも叶えていきたいと思っています。

人との縁

人との縁というものは本当に不思議なものです。

人間、どんなに自立して生きているつもりであっても
人との関わりを持たずに生きている人はいません。

関わりを持ちたいと思うかどうかに関わらず、
縁は作られます。

私の場合、友人はほぼ音楽関係でできた友人です。

もし音楽をしていなかったら、それはそれなりに人間関係を作っていたのかもしれませんが、
今となってはそんな前提では考えられません。

音楽に割ける時間が少なかろうと、私の中で音楽は人生の大きな部分を占めます。

だから、音楽を通じてできた人間関係は全部貴重であり、大切なものです。

そして、音楽には言葉の壁を超えられる力があります。

その気があれば異文化の人たちと音楽を通して交流することも出来るのです。

私は自分の可能性を試してみたいと思っています。

私は今後も音楽を通して
人との縁の幅を広げていきたいです。

札幌spiritual lounge

6/11に札幌spiritual lounge でhidekaさんがライブをします。

今回もドラマーとして参加させていただきます。

私は札幌で長く音楽活動をしてきました。

そしてspiritual loungeは最も多くライブをさせていただいたライブハウスです。

多い時はおそらく月に1回くらいのペースでやっていたはずです。

そんな古巣とも言えるライブハウスで
hidekaさんのライブに参加できる事はとても嬉しい事です。

思い起こせば関東に暮らし始めてから一度も訪れていないので
約7年ぶりです。

時が経つのは早くて本当に驚きます。

でも、きっとその場に行けば、
懐かしさはすぐに消えてすぐに馴染むのだろうなと思っています。

人とのつながり、縁も不思議なものです。

対バンには札幌時代によく一緒にやっていた仲間も出演してくれます。

再開も楽しみです。