ひとつの打音には始点と終点があります。
その音の長さが音価です。
ドラムの音はたいていは叩けば音が出て、そのままにしておけば音が消えていきます。
タイコ類、シンバル類ともに叩いたあとでミュートすれば音は消えます。
でも、両手がふさがっている状態で
叩きつつミュートするというのは実際には難しいです。
ブラシでスネアをこする場合は、音価の調整が可能です。
なのでブラシは独特の表現力があるのですね。
シンバル類は演奏中に叩いた瞬間にミュートする奏法をよく使います。
タイコ類と比較するとミュート効果がハッキリしています。
そして、スティックを使って演奏する場合に一番音価を表現できるのがハイハットです。
ハイハットは左足で音の長さを演奏中にコントロールできる画期的なシステムです。
タイコ類はミュートする方法や、エフェクトで長さを調整する方法があります。
あとは自然に全体の音に溶け込んだ時にマスキングされて良い感じになるようにイメージすることです。
スネアを叩くタイミングにタムやフロアタムを同時に叩くと、タム類の余韻が長いお陰で
スネアの音まで長くなったような印象を与えることができます。
手軽に出来る音価コントロールなので、私はよく使います。