楽曲に対する愛情表現

好きなアーティストと一緒に演奏できるという最高な状態にある私ですが
楽曲に対する愛情表現ということをいつも考えています。

私の場合はリスナーとして十分に聴いてきた音楽をプレイヤーとしてどう表現するかということです。

リズムが正確であることや、良い音を出すことはもちろん意識しています。

何より意識しているのは、全体の音が良くなるようにすることです。

ドラマーの立場ではありますが、ドラムを叩くだけではないのです。

全体のバランスを整え、一番良い状態を作り出すことを意識します。

曲の世界観を理解し、ドラムという打楽器でできることは何かを考えて、表現します。

フレーズもそうですが、ドラムが一番得意とするのはダイナミクスを付けることです。

感情の高ぶりを、抑揚で表現するのです。

スネアを叩くのか、スネアは一打なのか連打なのか、ハイハットは開くのか閉じるのか

曲の中に表現された波を理解して、波形を表現するのです。

ドラムはシンプルな楽器ですが、叩く人によって音が違います。

しかもドラムを単体で叩いた音を聴いた時よりも、全体の中でどのように聴こえるかを聴いた時のほうが違いがわかります。

ソロドラムでない限りは、曲ありきなのです。

曲に対する愛情があるのであれば
その曲が持つ力をさらに後押しするようなドラムを叩くことによって
曲への愛情を表現しましょう。

シンバルの合わせ技いろいろ

クラッシュシンバルは単体で叩くよりも、何かと一緒に叩くことが多いです。

1.バスドラと合わせる

これが最もポピュラーです。

完全に同じタイミングで手と足を連動させます。

小節のアタマであれば少しアクセントをつけて強めにバスドラを踏みます。

そうすると演奏にメリハリがつきます。

2.スネアと合わせる

スネアとクラッシュシンバルをあわせると、強烈なアクセントになります。

2拍4拍を強調したり、レゲエなどではアタマのバスドラ抜きパターンでアクセントに使うこともあります。

3.タムと合わせる

あまりやっている人がいないので、たまに使うと面白いと思います。

4.シンバルを2枚同時に叩く

アタックからサステインまで、すべて倍になります。
特殊効果のあるチャイナ等と組み合わせるとバリエーションが増えて面白いと思います。

その他、シンバルを重ねて付けて、同時に叩くという合わせ技もあります。

組み合わせはいくらでもあるので、個性的な演奏で差を付けたい方はやってみてください。

お互いの良さを尊重する

バンド活動されているほとんどの方は、他の楽曲奏者とバンドを組んだりしていることでしょう。

お互い初心者でバンドを始めた頃はお互いの音が新鮮で、演奏するだけで楽しいですよね。

ところがある程度演奏できるようになるとそれだけでは物足りなくなります。

自分に余裕が出てくるとともに、相手に対する要望も出てきます。

特にオリジナル曲を演奏する場合は作曲者の意向があります。

作曲者にもいろんなタイプの方がいます。
大枠だけ作ってきて、あとはメンバーで音を出しながら決めていくタイプ

他の楽器の演奏内容まで詳細につくり込むタイプ

どちらが良いということはありません。

しかし、長い目でみると曲の作り方はそのバンドのコンセプトに関わってくる重要な部分でもあります。

どちらにしても、そのバンドのメンバー間で良いコミュニケーションが取れるのであれば、方法の違いによる問題はないでしょう。

大枠だけ作るタイプの作曲者は、他のメンバーがどんな音を出すのか、メンバーの特徴をつかんでいると適切なディレクションができるでしょう。

お互いに相手の良さを尊重できる関係を築くことができると良いですね。

譜面通りの演奏でどこまで表現できるのか

演奏能力とは、演奏したいフレーズをそのイメージ通りに表現することができる能力です。

譜面通りに演奏できるか
とは違います。

なぜでしょうか?

音楽には譜面では表現できない要素が
たくさんあるからです。

譜面には様々な情報が含まれています。

ところが、譜面通りに楽器を演奏したのに、ある人の演奏は素晴らしく、ある人の演奏は心に響かない、ということはよくあります。

その違いの正体は
音作り
音処理
抑揚
他の楽器やボーカルとの調和

まだまだありそうですが、大体こんなところだと思います。

つまりは譜面に書かれないのはセンスとか気持ちですよね。

これがライブだと視覚効果も入ってくるので
佇まい
雰囲気
表情
アクション

こんな要素も入ってきます。
オーケストラの指揮者は首を振り、汗だくになりながら全身で指揮します。

クラッシックのピアニストや弦楽器奏者も身体全体を使って楽器を弾きます。
譜面通りに演奏するだけならここまでしなくても良さそうですが、演奏能力とはトータルで人の心を揺さぶる能力です。

だからこそ、楽曲の中に閉じ込められている、譜面には現れてこない部分を表情するために、あのようなアクションが自然と表出されるのでしょう。

指先だけで弾ける楽器をあえて身体全体で弾く

小さなことでも全力で取り組むのとどこか似ていますね。

アウェイ感のあるライブの利点

ライブと一口に言ってもいろいろな設定があります。

友人のバンドに誘ってもらったり、自分達で企画するライブだと知り合いも多いですし、緊張感は多少和らぐでしょう。

ライブハウスのブッキングだと、全く知らないバンドや、運が良ければ自分達が注目しているバンドと一緒にやれるかも知れません。

でも、明らかに自分達を観に来ているお客さんではない感じの雰囲気が強い事もあります。

アウェイ感を感じます。

でもそんなときこそ、実はチャンスです。

対バンに影響されずに自分達のライブをするべきです。

お客さんとしてはお目当のバンドを観る目的はもちろんのこと、
もし新たに良いバンドを見つけられたらラッキーです。

いつも通りに演奏するしかないのです。

お客さんの層が広がっていくチャンスはこんなところにあります。

また観たい、またこの人たちに会いたいというライブをしたいですよね。

出番が後の方だと、前に出演しているバンドの演奏が気になります。

私はそんなとき、そのステージで自分達が演奏しているところをイメージしながら楽しみます。

人によっては他の出演者の演奏を観ると影響されてしまうという人もいますが、私の場合はむしろ自分ならこう表現しようと考えながら観るのは楽しみです。

自由に観られるなら観て、他のバンドの演奏から新鮮なパワーをもらえる環境はありがたいと思います。

自分達のためになるヒントをもらえることもあります。

だから、アウェイなライブこそチャンスなのです。

受け身で聴いてみる

流行は時代を反映していますよね。

私の好みの音楽はいろんなジャンルにまたがっていますが、それぞれのジャンルに流行があります。

古い音源を聴くことが多いのですが、たまに流行のものを聴くと好き嫌いとは別に新鮮な気分になります。

なのでたまにラジオを聴きたくなります。

バンドサウンドの進化や、エフェクト類の使い方等、自分では思いつかないようなことが溢れていて、興味深いです。

youtubeだと自分で検索して出てくるものと、あとはその関連動画くらいなので、自分では聴こうと思わないものも受け身で耳に入るところが良いですよね。

流行ではなくても、ごくたまに、自分好みの音楽に出会えることもあります。

それは運命的な出会いだと思います。

それほど好きではなかったはずのジャンルやアーティストがいつの間にか好きになっていることもあり、自分に驚くこともあります。

10代の頃はエアチェックに夢中でした。

どんな曲が放送されるかわからないので、長時間録音できるテープを用意して録音し、あとで編集するのも楽しかったですね。

受け身で聴いた物の中から、自分好みのアーティストを見つけて能動的に聴くようになるプロセスは、人に勧められて聴くようになった音楽とは違った愛着があります。

私がhidekaさんの音楽をはじめて聴いたきっかけもラジオでした。

受け身で聴いている誰かの気持ちに引っかかって、深く深く入り込んでいくプロセスって素敵だと思います。

アコースティックライブ

私はドラマーですが、ドラムが入っていないアコースティック編成での演奏は大好きです。

聴くのももちろん好きですが、演奏するときもパーカッションや小物を使い、コーラスもやります。

演奏するのはドラムほど気負いがないので、わりと自然体でできます。

私はバイオリンも超自己流ですが弾きますので、アコースティック編成の場合はバイオリンも弾きます。

ドラムだと曲の骨格を作るという役割を果たしたいという使命感が強いのですが、パーカッションやコーラス、バイオリンだと曲を飾り付けできるという楽しみがあります。

自由度が増すので楽しく出来ます。

本職ではないという気楽なポジションなのですが、もちろんやるとなれば真剣に取り組みます。
アコースティック編成だと、ボーカルの良さが際立ちます。

一番好きなのはマイクを通さない生音ボーカルなのですが、これには当然ながら限界があります。

でも、音作りは限りなく生音に近い音が好きです。

私がアコースティックライブをするときには、アーティストとお客さんが近いライブをしたいと思っています。

そちらも活動していく予定ですので楽しみにしていてください。

人はなぜライブ会場に行くのか

時代はインターネットによって変わりました。

出かけなくても多くのことができます。

音楽もそうです。

ライブ映像だってyoutubeで簡単に見ることができます。

そんな時代ですが、人はライブを観に行くことを続けています。

そしてこれからもライブは開催され続けることでしよう。
やはり好きなアーティストには会いに行きたいですよね。

時代が変わっても、人は人に魅力を感じます。

そして会って感情を揺さぶられたいと思います。

また、ライブ会場はそのアーティストのことが好きな人達が集まっているので、場所にパワーが宿ります。

自然とワクワク気分が高まります。

その場の気がそうさせるのでしょう。

そんな場を提供したいです。
発表はもう少し先になりますが、対バンがすごいことになりそうです!

きっと特別な日になります。


hidekaさんのライブ

hidekaさんは私が一番好きなアーティストです。

そのhidekaさんがライブ活動を再開します。

そして、なんと私がドラマーです!

奇跡的で夢みたいな話ですが現実です。

精一杯魂込めますので、ぜひ遊びにいらしてください。
2016年12月7日(水)

下北沢 club251
(東京都世田谷区代沢5-29-15
SYビル B1F)
http://www.club251.com/index.html

詳細は決定次第追ってお知らせします。

hidekaさんのHPです。
http://www.hidekamusic.com/

レコード店

今は家にいながらできることがたくさんあります。

音楽に関しても同様です。

私も以前はレコード店、CD店に足繁く通いました。

大型店の試聴コーナーでは何時間でも聴いていたものです。

試聴コーナーの良いところは、最新のトレンドがわかることと、曲を最後まで聴き通すことができるところですね。

午前中の空いている時間帯を狙ってよく行っていました。

個人で経営しているレコード店があって、その店主にその時に聴きたい感じを伝えるとどんどんレコードをかけてくれるという店があり、そこにもよく通いました。

その店主さんはすごく音楽好きであると同時に、楽しいことが好きで、好きなアーティストを呼んで、数人入れば満員となる店内で白熱のライブを開催したりしていました。

何度かライブを観ましたが、好みが似通った人達が集まる場所に宿る独特なパワーが空気が好きでした。

私はその店主さんが熱っぽく自分が好きな音楽を勧めてくるので、この人がお勧めしてくれるのなら良いレコードに違いない、と思わせてくれる不思議な魅力がありました。

まさに自分が好きなことを仕事にして楽しみながら仕事をしている雰囲気でした。

今は実店舗ではなくウェブ販売されているようです。


http://weird-meddle-record.info

音に酔う

音楽の聴き方には個性が表れますよね。

実家にいた頃はラジカセやステレオで結構なボリュームで聴いていました。

車に乗っていた頃も、結構なボリュームでカーステレオで聴いていました。

今はヘッドホンで聴くのが最も多いです。
昔からヘッドホンが好きでした。

どこにいても自分一人の世界に入れますからね。

ヘッドホンでスタジオ盤を聴くのはもちろん、ライブ盤はまた格別な趣があります。

音が近いので、脳にダイレクトに届く気がします。

音に酔いたいときには最適です。
現在活動しているhidekaさんの音楽をするときには、ヘッドホンでのモニタリングが必須です。

音源との同期演奏をするためです。

普段音楽を聴くときにもヘッドホンは重要なアイテムだったので、プロ仕様のレコーディングでも多様されているモデルを使用していました。

音に酔うために音像がクッキリしているものを選びました。

ずっとお気に入りの一品です。

http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/71265/